HP に必要なのは経営幹部チーム
筆者は、HP の最高経営責任者(CEO)問題について、また同社が前進するために必要な CEO のタイプについて、深く考えてみた。同社は財政的にはかなり良好な状態にあるものの、このような評価指標は、深刻な、競合との関係や社員に関する問題をかくしてしまう。
要するに彼らに必要なのは、HP の社員を再結集させ、これまでの10年間戦い抜いてきた度重なる厳しい競争を勝ち抜く(もしくは解決する)ことができる、機動力の高い百戦錬磨の組織に同社を改革できる CEO だと筆者は思う。
まず重大な問題をカバーしてから、それらの対処に必要な人物について説明していく。
忠誠心の減少
Mark Hurd 氏はポジティブな評価指標の大半で Carly Fiorina 氏を超えたものの、まだあまり指摘されていないが、ネガティブな評価指標においても Fiorina 氏を超えたという点だ(その背景についてはChuck House 氏の Blog を読むことをお勧めする)。ここではその中から2つについて解説する。まず1つ目が愛社精神だ。
Hurd 氏自身の報酬が大幅に増加(特に業績手当て関連)した一方で、実作業に携わった社員の報酬は、利益分配制度の廃止や給与削減などから減少している。つまり、社員は CEO の収入を増やすために自腹を切ったことになる。
これは社員には受け入れがたいことだ。確かに、6割以上は機会があれば退社することを匂わせており、これは報酬の多いほかの企業よりも安全である点で歴史的に社員を集めてきた会社にとっては、悪い節目となる。
市場が回復するなかでのこのような愛社精神の欠如は、ヘッドハンターが引き抜きに苦労する会社から業界有数の才能が集まる会社へと、HP を変えてしまった。
競争の拡大
Carly Fiorina 氏時代の HP は、ライバルの数が比較的固定されていた。同氏は iPod のライセンスを取得することで Apple さえもパートナーにしようと試みたが、残念ながら、これは同氏の最大の誤りのひとつとして記録に残るだろう。一方、Hurd 氏の時代にはライバルが次々に登場し、HP に前代未聞の競争圧力がかかった。
Cisco はサーバーに進出し、Oracle は Sun を買収し、HP は最もパワフルなパートナー2社を失った。そして、Oracle とともに 同社は IBM に対する利点をも失い、これらは同社にとって逆に負担になってしまった。
古くからのパーツサプライヤーである Acer と Asus が、驚異的急成長を遂げる PC OEM ベンダーとなるなど、PC 側の動きはより一層の脅威となっている。また、Lenovo は IBM の PC ビジネスを獲得し、社内の問題を片付けると、劇的にその力を高めていった。
Dell は第2位に転落したが、それは主にビジネス分野に力を入れすぎたためであり、HP の努力が大きく関与している訳ではない。強力なパートナーだった Microsoft さえも、HP が Palm を買収したことでライバルに近い位置へ移動した。
相棒
Lou Gerstner 氏の成功を可能にした人物のひとりが、IBM の最高財務責任者(CFO)として、CEO を助けるべく同社の取締役会によって雇用された Jeremy York 氏だった。IBM の復活劇の当初数年間は、不可能だとされた復活を実現すべく2人が協力するなかで、実際には York 氏が力仕事的なことをこなした。
Carly Fiorina 氏指揮下の HP はビジョンばかりで実践されることが少なく、Hurd 氏指揮下の HP は実践するばかりで、ビジョンが少なかった。このことは、HP には IBM のように、ビジョンと実践の両方に対処する複数の人物がトップに必要であることを示唆している。ビジョンを持った力のある CEO の指揮下に、CEO バックアップし、バカげたことをしないよう監視する強力な COO を入れるのだ。
さらに、両者のいずれにも、社員を大切にするという強力な倫理観がおそらく必要だ。いかにトップが有能でも、数十万人の社員を抱える会社は、戦いのときはもちろん、平和なときでさえ、社員の強力な支援なくして運営することはできないからだ。今度は、社員が絶対に悪い待遇を受けないような人選が必要だ。
まとめ:欧州とアジア
これを考えると、Hurd 氏の経営能力と Fiorina 氏のビジョンの両方を兼ね備え、この両幹部のように社員を軽視しない2人の幹部と1人の会長が提案される。今起こっている戦いを考えると、CEO は大将のようでなくてはならない。しかも、 部下を大事にしないときに使われる「フラグ(手榴弾による上官攻撃)」という軍隊用語がすぐに理解できる点で、実際の軍隊経験も悪くないだろう。
しかし、トップにはおそらくもう1つ必要なスキルがある。それは、HP が将来数々の戦いを繰り広げることになるであろう、欧州とアジアにおける競争力だ。中国は巨大市場になろうとしており、HP がそこで成功を収めたいのであれば、トップ幹部はおそらくそこに重点を置く必要が出てくるだろう。
そう、HP の取締役会が必要としている人物はひとりだけではない。彼らに必要なのは、ますます増える競争を戦い、戦火の拡大を防ぎ、社員が上司を恐れるのではなくサポートする状態に HP を戻してくれるチームだ。
Gerstner 氏、Fiorina 氏、そして Hurd 氏が示したように、ひとりの人間ではそれができない。今はすべての目が Mark Andreessen 氏と HP の取締役会に注がれている。90年代の IBM はそれが可能であることを示しているし、HP の状態は当時の IBM のそれより良好だ。今回は、それが今後も続くかどうかが問題なのだ。
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昨日友達が実らぬ恋をしている事を聞かされました。。
相手の方には妻と子供がいるんだとか、、、、。
やはり誰かを犠牲にして得る幸せって、ないんじゃないかな…。
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