Microsoft が7月の月例更新を実施、『XP SP2』のサポートは終了
Microsoft は13日、7月の月例更新を実施し、ゼロデイ攻撃を招くおそれのあった2件の脆弱性のほか、これまで公表されていなかった2件のセキュリティ上の脆弱性にも対応した。PC 管理者やセキュリティ担当者は、これで少しは安心できるかもしれない。
4つの脆弱性は、いずれも Microsoft による4段階評価で最高の「緊急」となっている。
7月の月例更新では、公表されていた『Windows』の『Help and Support Center』の脆弱性に対応した。Microsoft によると、6月に Google のセキュリティ研究者によって公表されて以来、この脆弱性を突いた攻撃がすでに1万回以上起きているという。
Microsoft のセキュリティ情報によれば、この脆弱性は『Windows XP』および『Windows Server 2003』の複数のバージョンに存在するという。
また、13日には、5月半ばに明らかになった64ビット版の『Windows 7』および『Windows Server 2008 R2』のスクリーン ディスプレイ ドライバに存在する脆弱性のための修正パッチもリリースされた。だが、これを悪用した攻撃はまだ報告されていないと、Microsoft は述べている。
7月の月例更新で対応した3番目と4番目の緊急の脆弱性は、生産性スイート『Microsoft Office』の複数のエディションに含まれている『Access』に存在する。影響を受けるバージョンの Access は、『Office 2007 Service Pack (SP) 1』『Office 2007 SP2』『Office 2003 SP3』に含まれている。
13日は、『Windows XP SP2』の延長サポートの最終日ともなった。13日以降は、Windows XP SP2 のユーザーが有料サポートもセキュリティ更新も受けられなくなるということだ。
しかし、『Windows XP SP3』は2014年4月までサポートされる。一方、古くなった『Windows 2000』は7月13日にサポートが終了した。Windows XP の64ビット版については SP3 がないため、引き続きサポートが受けられる。
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