Yahoo! の7-9月期決算、予測を上回る利益
Yahoo! は19日、2010年第3四半期決算を発表した。ディスプレイ広告の増加と利益率の向上によってアナリスト予測を上回る利益を計上し、純利益が3億9600万ドル (1株あたり29セント) となった。一方、売上は予測に達せず、トラフィック獲得コストを除いた売上は11億2000万ドルとなり、前年同期の11億3000万ドルにわずかに届かなかった。
Thomson Reuters のまとめたアナリスト予測では、売上を11億3000万ドル、1株あたり利益を15セントとしていた。今期の利益増は求人求職サイト『HotJobs』の売却に負う部分が大きく、1株あたり13セントまでが売却による利益だ。
Yahoo! のサイト群におけるディスプレイ広告は、前年同期に比べて17%増加した。また営業利益率は、前年同期の5.8%から11.8%に上昇したという。
Yahoo! の社長兼 CEO (最高経営責任者) Carol Bartz 氏によれば、同社は目下、収益性と売上を拡大させる戦略の実施に向けて準備を進めており、「基盤プラットフォームの近代化により、製品展開は加速している」という。また、大々的に宣伝してきた Microsoft との検索提携については、実行完了に向けて予定通りに進んでいると Bartz 氏は述べている。広告売上の分配計画に基づき、Microsoft は Yahoo! に基盤となる検索インフラを提供している。
「当社は非中核資産を整理する一方で、Associated Content や Citizen Sports などの戦略的買収も実施している。また、Facebook、Twitter、Zynga などと重要な提携関係を構築することで、6億人にのぼる当社ユーザーのために Yahoo! 体験の向上に取り組んでいる」と Bartz 氏は述べている。
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