Symantecの調査で明らかに、中小規模企業が、情報保護の取り組みに本腰
シマンテックは2010年8月19日、2010年中小規模企業(SMB)情報保護調査(英語)の調査結果を発表した。
この調査結果により、中小規模企業(従業員数10人〜499人)において、企業情報の保護を IT の最優先事項にする動きが本格化していることがわかった。
こうした動きは、サイバー攻撃の脅威、機器の紛失、機密情報漏えいの増加といった問題を、中小規模企業が抱えている現状を反映している。
この結果は、28か国の中小規模企業2,152社の経営陣と IT 部門の意思決定者を対象として2010年5月に実施された調査を元にしている。
Symantec のプロダクトマーケティング部門シニアディレクタ、Bernard Laroche 氏は次のように述べている。
「中小規模企業は銀行の口座番号、クレジットカード情報、顧客や従業員の記録といった、機密情報に対する危険性の増加に苦慮している。この危険がマルウェアによる攻撃、サーバークラッシュ、または機密情報の漏えいによるものであろうと、情報漏えいは中小規模企業にとって計り知れないダメージとなり、致命的な結果をもたらす恐れさえある。シマンテックの1年前の調査では、これらの中小規模企業が情報を守るために考えうるあらゆる対策を講じていないことが明らかになった。今回、中小規模企業が自分たちが直面している危険を認識し、情報をより完全に保護するための行動を起こしつつあることが確認できたのは、素晴らしいことだといえる」
今回、調査対象の中小規模企業において、情報保護に対する関心の向上と投資の増加がみられた。
中小規模企業は、業務にとって最も危険なものとして、従来の犯罪活動、自然災害やテロ活動ではなく、情報漏えいやサイバー攻撃を挙げた。中小規模企業は現在、平均51,000ドルと、IT スタッフの労働時間の3分の2を費やして、情報保護に取り組んでいる。
しかし、中小規模企業の87%で災害対策計画を立案済みだが、自分たちの計画を良い、または大変良いと評価する企業は23%に過ぎず、まだ問題を抱えている。
重要な業務情報の漏えいが中小規模企業を脅かしている。調査対象となった中小規模業の74%がある程度、または非常に電子情報の漏えいを懸念していると答えた。実際、42%の企業が過去に機密情報の漏えいを経験しているのだ。結果として、100%の企業が、収益損失や財政面での直接経費などの直接的な損失を経験している。
中小規模企業にとって主要な問題の1つが紛失した機器だ。過去12か月の間に、ほぼ3分の2に当たる企業が機器を紛失している。100%の企業で、少なくともいくつかの機器が紛失時にパスワード保護を設定しておらず、機密の業務情報を保護するために、情報をリモートで削除することができなかった経験があった。
サイバー攻撃は中小規模企業にとって重大な脅威となる。回答企業の73%が過去1年の間にサイバー攻撃の犠牲になっている。100%の中小規模企業が、停止時間や、顧客や従業員の個人を特定できる情報の盗難、クレジットカード情報の漏えいといった損失を経験している。こうした損害は、すべての回答企業において、生産性の低下、収益損失、顧客信用の喪失といった直接的な損失につながっている。
http://rss.rssad.jp/rss/artclk/IpzPL9ZuTgAc/eaed4124924bb67a3ba68c39d6fbb683?ul=GNTcOeGv2yETURVjASXeHTtwaPXG.Iyf0r9wzdqLujjWSliW9BQu58_79RQX2BaE00mg1r52VOP7nXsAR7EAy9RBIv2Z
「明日はわが身」という慣用句がありますね。
他人に起こったことが、いつ自分自身のことになるかわからないというこ
とです。
これはいい教訓ですよ、ほんと。自分だけは大丈夫と思いがちですからね、人間って。。
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