Microsoft、BackWeb との特許侵害訴訟で和解
イスラエルに本拠を置く BackWeb Technologies は3日、Microsoft との特許侵害訴訟において和解が成立したと発表した。Microsoft は特に発表は行なっていないが、同社がこの1か月で和解した特許訴訟はこれで3件目となる。
BackWeb は企業向けの通信関連ソリューションを手がける小規模企業で、自社の特許4件が侵害されたとして2009年3月に Microsoft を提訴した。BackWeb の主張は、自動更新技術に関する同社の特許を Microsoft が侵害したというものだった。
「訴訟が解決したことを喜んでいる」と、BackWeb の社長兼 CEO (最高経営責任者) Bill Heye 氏は声明の中で述べている。
声明によると、Microsoft が問題の特許について正式にライセンス契約を結んだことを受け、BackWeb は訴訟を取り下げたという。同訴訟は、サンフランシスコにあるカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提起されていた。BackWeb の米国本部はサンノゼにある。
BackWeb の特許は、ユーザーのパソコンとサーバー間、または2台のパソコン間においてバックグラウンドでファイル転送を実行する技術に関連するものだ。また、複数ファイルの同時転送時における優先順位の決定方法も記述しているという。
BackWeb は、Microsoft の『Background Intelligent Transfer Service』(BITS) や『Windows Update』などの自動更新技術が、BackWeb の特許を侵害していると主張していた。同社が保有する特許のうち、1件は1999年に取得したものだ。これに対し、BITS が登場したのは2001年だと、BackWeb は当初の訴えにおいて主張していた。
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