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IT 企業の多くが2010年後半を楽観視

IT 企業の多くが2010年後半を楽観視
2011年には景気が二番底に陥るとの観測もあるが、IT 業界団体の Computing Technology Industry Association (CompTIA) の調査によると、当面の IT 支出は見通しが明るいという。調査対象となった IT 企業のうち6割が、2010年第3四半期と第4四半期の売上について、上半期をかなり、あるいはほどほどに上回りそうだと回答している。

2010年5月から6月にかけて、ビジネス信頼度指数 (BCI) は1.4ポイント下落したが、CompTIA の調査パネルは、向こう半年で BCI が5.4ポイント上昇すると見込んでいる。

CompTIA の調査担当バイスプレジデント Tim Herbert 氏は、声明の中で次のように述べている。「IT 企業の経営陣は依然として、ハイテク業界あるいは自社の今後について、まずまずの自信を持っているが、米国経済の安定性に関する懸念は拭いきれていない。今回の調査結果は、ある意味『2歩進んで1歩下がる』といった心境を表わしている。明るいニュースや動きの次には予想もしなかった悪いニュースが続き、経済状態について悲観的な見方が再び頭をもたげてくる、という状況だ」

景気回復の遅れに不安を抱いている企業は、2009年12月の58%から2010年6月には46%になった。消費者需要の低迷に不安を感じている企業も、56%から40%にまで減っている。また、資金融資や資本調達に対する不安を抱える企業も、41%から26%にまで減少した。

2008年の終わり頃から2009年末にかけてほとんど動きのなかった IT 支出も、2010年は上昇に転じると CompTIA は見ている。

CompTIA の調査報告でさらに希望が持てるのは、最新の BCI 調査で、従業員数を増やす意向のある企業が7ポイント上昇していたことだ。これはつまり、37%の IT 企業が今後半年のうちに雇用の拡大を考えているということだ。失業率はしばらく前から非常に高い水準にあり、経済問題の中でも最も難しい問題になっていた。

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